ソンシリー振付作品・稽古場レポート2

稽古初日、ソンシリーさんは二人に、ダンサーとしてだけでなく一人の人間としてどのような人生や背景を持って踊るのかに注目していることを伝えます。自然体のダンサー同士が接触し、お互いに安らぎを感じる動きや形を模索していきます。今ダンサー達が持っているものを最大限に引き出します。練習を重ねるごとに動きの可能性は広がり、更に上のレベルを目指すようになりました。今までにないアクロバティックな動きを取り入れ、限界を作らずに経験を重ねてほしいというソンシリーさんの思いに応えるようにダンサー達も恐怖心を捨てて挑戦していきます。

 

 

振付も完成に近づくと、手足の繊細な動きや、360度観客に囲まれることを意識した見せ方など、細かい確認・改善作業を繰り返しました。今回の振付テーマ”とけあう世界”。パートナーの心と体に耳を傾け、また、ともに新しい一歩を踏み出すリスクを冒すことで3分間の作品の中で安らぎと緊迫のシーンが息をするように展開していく。この作品の表現の鍵となるのは“信頼だ”とソンシリーさんは言います。

 

 

8日間の稽古が終了し、ダンスデュオ作品が完成。この作品だけに留まらず、森田さんと定行さんの試行錯誤によって習得された技や表現の幅は、これからも広がり続けるように思いました。

写真クレジット:富田了平

(日本財団DIVERSITY IN THE ARTS原田)