DAZZLE稽古場レポート2

光牡丹-BOTAN-チームには低身長症や先天性の指欠損、聴覚障害など、色んなメンバーがいました。音楽が聞こえないことや振りの中での移動が間に合わないことなど、様々な壁にぶつかることもありました。どのような工夫をすることでこの壁をなくし、「できること」に変えていけるか試行錯誤の繰り返しでした。ゆえに毎回の稽古で、たくさんの意見が飛び交いました。

 


聞こえるメンバーに音楽を細かく教えてもらっている様子

 

今回のダンス作品の音楽には、比較的テンポを取りやすいドラムの音の部分とワルツのパートでピアノの音がいくつか出てきました。私の「聞こえ」ではこの部分が特に聞こえにくく、リズムを取ることが難しかったです。このピアノの部分では3拍子のカウントを頭の中で数えながら踊ることで次の音に繋げることにしました。

 


音楽を文字化し、細かい音の分析と解説を表にしたもので確認している様子

 

カウントを数えたり、視覚的なもので、きっかけを作るだけではなく、この作品の音楽が、どんな音で作られているのか、この音はどんなイメージを連想させるのか、また、音楽からイメージできる情景や感情などが文字化されたことで、音楽からこの作品のストーリーが見えてきました。自分が今踊っている部分には、こういう音が流れていて、「ここは静かに踊ってみよう」など、この作品が伝えたいことが想像しやすくなりました。

 


衣装合わせにて

 

稽古場は色んな人がいたから、いい意味でとてもうるさかったですし、とても面白いチームでした。ゆえに、気がついたらあっという間に全稽古10回が終わっていました。「あっという間」に感じたほどメンバーひとりひとりがこの作品に集中することができたと思います。

 

 

(光牡丹-BOTAN-メンバー 鹿子澤)