金井ケイスケ パフォーマンス・ワークショップ in 熊本 レポート

日本財団 DIVERSITY IN THE ARTSでは、障害のある方が表現者として社会で活躍できることを目的に、ダンサー、俳優、パフォーマーを広く発掘するために、2018年は全国でワークショップを実施します。
ワークショップ・シリーズの第1回目は熊本市現代美術館で開催しました。サーカスアーティストとして知られ、これまでにも多くの障害者とのパフォーマンス作品を演出された金井ケイスケさんを講師にお迎えし、サーカスなどで使われる道具や表現などを利用することで、障害の程度や種別に関係なく、その人自身が持つ身体機能や感性を活かしたパフォーマンスを行いました。

 

ワークショップは午前11時~正午と午後3時~5時の2回に分けて、入替制で行われました。ワークショップに参加すること自体が初めての方、パフォーマンスをすることが大好きな車椅子の方、演劇歴40年の方など、さまざまな参加者が集まりました。
まずは準備体操を行いながら自己紹介。それから両隣の人とアイコンタクトをとり、ハイタッチをしました。

 

そして会場を歩いて走って、出会った人とハイタッチをしていきました。みんな徐々に緊張が溶けてきたようです。時々立ち止まり、自分の周りの空間を埋めていくイメージで手足を伸ばします。そして近くにいる人とつながります。

 

 

次に4名ほどのグループに分かれ、ひとつの陣形をつくりました。 
先頭の人の動きやダンスの真似をしながら、方向を変えていきます。その度に先頭の人が入れ替わり、動きも変わっていきます。みんな自分の思うままに体を動かしていきました。

 

 

みんなが少しずつ仲良くなってきたところで、後半はサーカスで用いる道具を使ってバランスをとる動きにチャレンジ。ボール、皿回し、リングなどを手に取り、遊びの要素を取り入れながら、身体を動かしていきました。

 

 

最後に小グループを作り、フラフープを使いながらお互いにつながっていきました。つながった状態で移動しながら、別のグループとつながっていき、最後には全員がフラフープでつながりました!

 

 

ワークショップ終了後、講師を務められた金井ケイスケさんから感想をいただきました。

―障害のある方やそうでない方とワークショップをすることについてどう感じていますか?

年齢層も障害の有無もバラバラな人たちが、体と体を触れ合い、道具を使って繋がりあって、一つの表現が出来るっていうところまでを2時間で出来て、すごく満足でした。
車椅子の方とか知的な障害がある方とかでも、例えばバランス芸だったらできるとか、ジャグリングだったら誰かと組んでだったらできるとか、そういう可能性が今回見つけられました。

 

―これから続く大阪、沖縄(※)でのワークショップに向けて

どうやって繋がって楽しくできるかっていうことをベースに置いているので、いろんな人に来てもらいたいですね。最初から最後まで笑顔が絶えないワークショップなので、構えずに、ぜひぜひ、どしどし、参加してください!

 

「つながる」。日常で何気なく使っているこの言葉を、金井さんのワークショップでは体で表現します。ひとりひとり体の動かし方は違うけれど、みんな手を広げて、足を伸ばして、あるいは体を捻じ曲げて、つながっていきました。これから各地で行われる金井さんのワークショップも、何かひとつにつながっていくのではないか、そんな風に思いました。

 

 

こちらより当ワークショップの様子を映像でご覧いただけます。

ワークショップ・シリーズ第2回目は「矢内原美邦 演劇ワークショップ in 仙台」です。ワークショップの内容はレポートにて随時公開していきます。

※2018年8月4日、11日で大阪、10月28日で沖縄にて金井ケイスケさんを講師にお迎えしてワークショップを開催します。詳細はこちらでご確認ください。

 

写真|冨田了平
レポート|日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 奥本